Special Lecture “Theory and Practice of ESG Integration” Ver. 2025 Wrap-up Discussion
特別講義「ESGインテグレーションの理論と実践」の2025年度総括ディスカションの開催
(2025年7月25日)
2025年8月8日
2025年7月25日、特別講義「ESGインテグレーションの理論と実践」の最終回(第15回)を迎え、主担当教員で現在、国際連合システム合同監査団(JIU)の監査官としてジュネーブの国連欧州本部に赴任している星野俊也ESG-IREC共同代表の司会の下、リアルタイムで、ジュネーブ、ロンドン、東京と本学とをオンラインで結び、総括ディスカッションを開きました。
総括ディスカッションでは、授業全体の振り返りに加え、国際的な反ESGの動きも踏まえた今後のESGの方向性やビジネスの役割について議論が行われ、学生からの質疑にも応じました。
授業の締めくくりには、各先生方から受講生へのメッセージが寄せられました。
戸田洋正 先生:
ESGの取り組みは小規模ではコストが高く見えるが、大規模化すれば競争原理が働き、自然とコストが下がると指摘。「まずは大胆に取り組むことが必要であり、それによって社会のシステムも変わっていく」と学生にメッセージを送りました。
木曽健太郎 先生:
「学びは年齢に関係なく続くものであり、ESGや気候変動の課題には政府やメディアとの協力も不可欠です」と強調され、学んだ知識を行動や判断に生かす重要性を呼びかけました。
岡崎健次郎 先生:
課題解決の出発点は「知ること」にあると強調。その上で、現状を悲観せず「何かできるのではないか」と前向きに考える姿勢から、新しい解決策やアイデアが生まれると学生に呼びかけました。
浅井將雄 先生:
ESGを社会を読み解く尺度として活用する意義を説き、「ESGを知識として終わらせず、社会を見る物差しにすることで、自分の考えに説得力が増し、将来の行動指針や突破口になる」と語りました。
髙佐知宏 先生:
「便利さを少し手放すことで生まれる余裕が、困難に直面する人々を支える政策につながります」と述べ、日本から新しい視点を発信する可能性に言及しました。
さらに星野共同代表は、ESGを単なる政策や政治の言葉として捉えるのではなく、その実践がもたらす「結果」や「インパクト」に注目すべきであると指摘されました。
ESGは環境・社会・ガバナンスの枠を超え、辞書的な定義、政策化された文脈、そして最終的な成果という三層で理解されるべきもので、重要なのは言葉そのものではなく、地球や人類に与える実際の影響であると強調されました。
最後は、受講生への感謝の言葉とともに、秋冬学期は日本経済新聞社との共同開発授業、特別講義「ESGが変える企業戦略」に期待が寄せられました。








-e1750820444882.jpg?strip=all&fit=800%2C198&lossy=1&ssl=1)



