Meeting with Mr. Alex Mejia, Director of the Division for People and Social Inclusion at UNITAR and Head of the CIFAL Global Network

国連ユニタールのCIFALグローバル・ネットワーク部長アレックス・メヒア氏との懇談会を開催

(2025年5月12日)

2025年5月23日

2025年5月12日、国連訓練調査研究所(UNITAR・国連ユニタール)が世界各地に展開する「地域リーダー国際研修センター(CIFAL・シファール)」グローバル・ネットワークを統括するアレックス・メヒア部長を大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)に迎え、大槻恒弘研究科長(ESG-IREC共同代表を兼任)との面会およびESGインテグレーション研究教育センター(ESG-IREC)の教員らとの懇談会が開催されました。

OSIPPと国連ユニタールは、2024年12月2日に協力協定を締結し、主にESG-IRECと連携して、ESG(環境・社会・ガバナンス)や持続可能な開発目標(SDGs)、平和・人間の安全保障、多様性包摂、ユース・エンパワメント等に関する高度な研究や人材育成の共同推進を目指しています。また、日本で初めて設立された「CIFALジャパン」は、福島県のいわき市と同市に所在する東日本国際大学をホスト機関とし、ESG-IRECは、同大学と連携しつつ、国際公共政策の観点から知的貢献を果たすことが期待されています。 

懇談会では、星野俊也ESG-IREC共同代表をはじめ、佐藤治子特任教授、須貝フィリップ招へい教授、伊東亜紀子招へい教授、久保田雅則助教、有江ディアナ特任助教が出席し、「CIFALジャパン」との今後の連携や国際的な教育・研究協力の可能性について意見を交わしました。冒頭では、星野共同代表より、「CIFALジャパン」との今後の連携構想について説明がなされました。とりわけ、企業が利益追求とESGへの取り組みを両立させ、SDGs達成に貢献するための枠組みとして、須貝招へい教授と共同研究を進めている「バリューモデル(Value Model)」の活用が提案されました。このモデルを通じて、日本のビジネスリーダー、さらにはアジア全体の企業経営層がESGの意義を深く理解し、具体的な行動へと移していくためのプラットフォームの構築が目指されています。
さらに、ESGの「S(社会)」の要素であるダイバーシティとインクルージョン、若者のエンパワーメント、子ども・次世代の権利保障といった課題についても重要な柱として取り上げられ、活発な議論が行われました。今後は、こうした分野における人材育成、標準策定、能力強化を目的とした具体的なプログラムの展開が予定されています。
午前の講義を終えた大槻研究科長も会の途中から合流し、和やかな雰囲気の中で有意義な意見交換が行われました。

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