Human Security and SDGs in the New Era

『SDGs白書2023-2024』に星野俊也ディレクターの特別寄稿「新時代の人間の安全保障とSDGs」が掲載されました。

2024年6月30日

星野俊也ディレクターは、『SDGs白書2023-2024持続可能なビジネスへの変革を目指して』(SDGs白書編集委員会編、インプレスNexPublishing、2024年6月14日発行)からの特別寄稿の依頼に応じて論説を提供しました。

「新時代の人間の安全保障とSDGs」と題する寄稿のなかで、星野ディレクターは、「誰一人取り残さない」というSDGsの基本理念には世界のなかでも日本が率先して主張をし、政策実務のなかで実践してきた「人間の安全保障」の概念が反映されていることを改めて確認する一方、今日の課題は「人新世の脅威」と言われるように、気候変動からコロナ禍や生物多様性の喪失から人々の間の分断や格差まで、人間自身の行動が問題の深刻化や複雑化に大きな影響をもたらしてるなか、SDGsの達成に向けても「誰一人取り残さず、誰もが皆、力を合わせて」現状を突破するという新たな意味合いでの人間の安全保障アプローチの重要性を強調しています。

星野ディレクターは、また、本年9月の国連本部での「未来サミット」でこれからの国連の果たすべき役割が議論されるにあたり、国連の中核的な機能である集団安全保障の理念と実践の見直しにも大きく切り込む必要性を指摘し、地球規模・人類単位で進む「人新世」の脅威の高まりに対し、「地球と人類の平和と安全の維持」をスコープに入れた新しい次元の集団安全保障のシステムを打ち立てていくとの構想も提唱しています。

<参考> 『SDGs白書2023-2024 持続可能なビジネスへの変革を目指して』について

https://nextpublishing.jp/book/17808.html

  

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