Special Lecture by General Manager Okazaki Kenjiro (DAI-ICHI LIFE)

Special Lecture: “The Theory and Practice of ESG Integration”— Learning Sustainability Strategies from Corporate Practice

(2024年11月7日)

2024年11月19日

2024年11月7日、特別講義の冒頭では、星野俊也ESG-IREC共同代表は第一生命保険株式会社で責任投資を担当する岡崎健次郎氏を紹介しました。ESG投資やトランジション・ファイナンスの必要性と実践を、実務の視点から学べる貴重な機会であると語り、学生に積極的な学びと対話を呼びかけました。

岡崎氏は、第一生命に30年以上勤め、ニューヨークやオーストラリアでの勤務を含め、国内外で幅広い経験を積んできたことを紹介しました。現在は責任投資推進部長として、国連の「責任投資原則(PRI)」に基づくESG投融資の推進や、企業との対話(エンゲージメント)に注力しています。また、経済産業省の「トランジション・ファイナンス環境整備検討会」委員やインパクト志向金融の委員も務め、実務の最前線で活動していることから、長年の経験で培った知見を活かしていると述べました。

加えて、ESG要素を考慮した責任投資の具体例や、企業との対話を通じて価値向上を目指すエンゲージメントの取り組みを紹介し、COP28の合意内容やCOP29の注目点、GFANZ(ネット・ゼロを目指す金融連合)など国際的な動向について解説しました。グローバルなルール形成における日本企業の役割や、情報開示の質と基準の統一の重要性についても語りました。その上で、「企業経営においてサステナビリティは不可欠です」と述べ、第一生命グループのPurpose(社会的存在意義)を軸とした責任ある企業行動の重要性を強調されました。

講演の最後、岡崎氏は「気候変動は他人事ではなく、皆さん自身の問題として考えてほしい」と語りかけました。また、2050年のカーボンニュートラル実現の可能性について学生に問いかけたところ、多くが「実現は難しい」と答えました。これを受けて岡崎氏は、「不可能と諦めるのではなく、可能性を信じて主体的に行動することが未来を切り拓く」と力強く呼びかけました。

講演後には質疑応答の時間も設けられ、学生一人ひとりの質問に丁寧に応じる姿が印象的でした。

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